兵どもが夢の跡 ~北海道移住の夢破れ散っていった者たち~


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1度目の移住を含めると15年ほど札幌に住んでいます。

こんにちは。あだじょぱです。

大阪市から札幌市へ移住して現在に至るまでの間に、全国各地から移住してきた沢山の方々と知り合う機会がありました。

この場合の移住者は会社の転勤では無く、本人の希望により仕事を辞めて移住した人の事です。

しかしながら、その中には夢叶わずに散っていった者たちも多くいました。

普通に移住して暮らしている者からすると、なかなかその失敗について考える事も無かったのですが、北海道で暮らしたいという熱い想いで移住したにも関わらず、志半ばで散っていった者たちがいるという事は、やはり障害となる事があるからだと思います。

そこで、今回は失敗例として少し記事を書いてみようと思います。

 

 

埼玉から来たAさん(男性)の場合

トップバッターは、埼玉から移住のAさん30代男性です。

Aさんとは、北海道のキャンプ場で知り合いました。

我が家は家族でキャンプをしていましたが、Aさんは友人たちとバイクで北海道を訪れていました。

 

 

移住まで

 

夜、キャンプ場で挨拶を交わしたのをキッカケに一緒に食事をしました。

そこで、Aさんが毎年北海道をバイクで訪れている事や、北海道への移住を考えている事を聞き、僕自身が移住者だった事もあり、話が盛り上がりました。

それから暫くしてAさんは移住を実行に移しました。

Aさんは、僕とは違い北海道の田舎生活に憧れている方だったので、札幌のような都会で暮らすのでは無く、都会から離れた場所で住居と仕事を見つけていました。

仕事は農業関係で住居は、社宅に近いワンルームのアパート。

最初の頃は、札幌で会って食事をする事もありましたが、お互い仕事が忙しくなったのと距離があったのとで疎遠になっていきました。

 

 

撤収

 

Aさんの移住から1年~2年ほどが経った頃、Aさんが仕事を辞めて札幌へやって来ました。

その時に久しぶりに一緒に食事をしましたが、埼玉の地元へ帰る事にしたと打ち明けられました。

その理由ですが、Aさんが北海道を嫌いになったというワケではありません。

Aさんは単身で札幌とは離れた土地で見知らぬ人に囲まれて仕事をしてきました。

Aさん自身、人から嫌われるような方ではありませんでした。

仕事仲間とも仲良く食事をしたり普通に暮らしている様子でした。

では、何故Aさんは地元へ帰る決意をしたのでしょうか?

それは、寂しくなった事が大きいみたいでした。

地元には親しい心を許せる友達も多いし、遊べる場所も沢山ありますが、移住後は仕事関係での知り合いが殆どで、本当に心を許せる関係を築くのは難しく、田舎生活だった為に遊べるような場所もありませんでした。

今の時代、SNSなんかで友達が集まって地元で楽しく遊んでいる姿も目に入ってしまうので、仕事を終えて自宅で一人の時間に考えるところもあったのでしょう。

 

 

考察

 

Aさんの場合は、まだ若かった事もあり、遊びたい気持ちが強かったみたいです。

そして、農業関係の仕事自体も好きでやっていたというよりも、それしか仕事が無かったと話していました。

田舎生活への憧れと現実のギャップが大きかったんだと思います。

では、Aさんが札幌に住んでいたら変わったか?と言うと変わらなかったと思います。

札幌で暮らしたとしても、仕事関連での知人が多く地元のような友人関係を築くのには、時間が掛るし、何よりも年齢と共に周囲も家庭が出来たりして難しくなります。

もう少し年を重ね、遊びよりも仕事や家庭に気持ちが向けば北海道で暮らしていけたと思います。

 

 

千葉から来たBさん(男性)の場合

続いて2番手は、Aさんと同じく関東の方でこちらも30代の男性になります。

Bさんもツーリングで北海道を訪れている時に出会った方でした。

 

 

移住まで

 

Bさんは、東京でサラリーマンしていました。

学生の頃からバイクで北海道ツーリングをしていたみたいで、社会人になってからもバイクや飛行機で北海道へ訪れていた方です。

北海道をバイクでツーリングする方は、バイク好きで飛行機に乗ってまで来るイメージは無かったんですが、実はBさんは北海道ツーリングをしていて札幌の女性と知り合い、おつきあいをされていたのでした。

彼女に会うために頻繁に来ていたという事です。

彼女さんの方は、北海道出身で札幌市内でOLとして働いていました。

Bさんは、北海道と彼女さんの両方を愛していたんでしょう。

結局、会社を辞めて札幌へ移住しました。

 

 

撤収

 

Bさんの場合は、移住期間1年未満でした。

Bさんは、札幌の彼女の自宅で一緒に暮らすようになり同棲生活をしながら、仕事を探していたようです。

そして、某有名企業への再就職が決定しました。

再就職が決まってすぐに二人は結婚し、幸せな家庭を築くスタートラインに立ちました。

それから数ヶ月間の間は、研修やら初めての業種だという事もあって多忙となり、朝早くから深夜まで働きづめだったそうです。

暫くしてBさんは研修のために大阪へ単身旅立ちました。

研修は1週間程度で、すぐに札幌へ戻ってきましたが、その時に会社から大阪への赴任を命じられていました。

彼女さんも正規社員として勤める身であった為、Bさんは単身で大阪へ引越して行きました。

残された彼女さんも悩んだ末に会社を辞めて大阪へBさんを追いかけて移住してしまいました。

僕とは反対の、札幌→大阪へ移住組となったのです。

 

 

考察

 

Bさんは、Aさんよりも若く積極的な方でした。

彼女さんも北海道生まれの北海道育ちで、二人とも北海道が大好きな人たちで、良い夫婦でした。

最初の時点では、二人で札幌に住み北海道で暮らす計画だった様ですが、Bさんが転職活動をする中で、求職の条件や道内企業の状況など様々な考えが頭を駆け巡ったのだと思います。

そして、家族を支える為に選んだのが、例え北海道を離れる可能性があっても有名な企業へ再就職するという道だったのだと思います。

本州で仕事を探しているとIターンとかUターンとかってありますよね?

北海道も仕事を探すと本州での補充としての求人があります。

北海道の道内企業と比較しても全国企業は給料面で条件が良い場合が多く、家族の事を優先に選択したとしても不思議ではありません。

全国企業でも北海道の人員としての求人も勿論ありますが、全国に展開する企業ですから転勤の可能性はゼロでは無いのです。

僕自身、1度目の移住がこのケースでした。結局転勤で北海道を出る事になってしまいました。

 

 

大阪から来たCさん(女性)の場合

最後はCさん。40代の女性です。Cさんは昔からの知り合いでもありました。

言っておきますが、ゲスな関係ではありません。

北海道に憧れて何度も旅行をしながら下調べをしていた様ですが、大阪では冬場に仕事をして夏場は北海道へ旅行するスタイルの生活を送っており、冬の北海道を経験した事がありませんでした。

 

 

移住まで

 

最初から北海道移住に興味があり、僕が北海道移住してからは、Cさんの旅行の合間に札幌へ少し立ち寄って一緒に食事をする事がありました。

そこでは毎回、北海道へ移住するにあたっての質問が飛んできたような覚えがあります。

Cさんの場合は、札幌では自分のやりたい仕事が見つからないという理由で、Aさんのように札幌以外の場所で暮らす事を考えていました。

Cさんは、AさんやBさんと違い冬の少し前くらいから移住するつもりで探していました。

そこで見つけたのが、道北の田舎で住み込みの牧場関係の仕事でした。

女性には厳しい仕事だと思い、辞めた方がいいんじゃないかと説得を試みるも頑固なCさんは面接に行きました。

現地では、北海道の土地の者で無い事(特に冬を過ごした事が無い)、牧場関係の仕事について未経験者である事などから断られそうだったところを、それ以上に人手不足である事もあって周囲の関係者が数名で担当者を説得してくれたそうです。

住む場所も牧場から少し離れた場所に用意して貰え、牧場までの移動の為に軽自動車を1台貸して貰える事になりました。その頃には冬が直前にまで迫っていました。

 

 

撤収

 

住む場所が決まった時点で、実家から暮らしに必要な家財道具などを届けて貰い、実際に生活がスタートしました。

Cさんの暮らす地域は、Aさんが暮らしていた地域よりも遙かに田舎でした。

人口も少ないのでCさんと同年代の女性も殆ど居ないと嘆いていましたし、札幌からも簡単に遊びに行ける距離でも無く外食するような飲食店も殆どありません。

そんな中で、便利な都会で暮らしていた独身女性が暮らせるのだろうか?と思っていましたが、何とか北海道の田舎生活で年を越しました。

しかし、移住から3ヶ月ほど経ったある日、Cさんは牧場仕事で顔面を怪我してしまいました。

後から聞いた話では、顔面が痛くて鼻血が止まらなかったそうですが、牧場の方は、「日常茶飯事の事、気を付けて」のような反応だったそうです。

それから数日後にCさんは仕事を辞めて大阪へ帰って行きました。

 

 

考察

 

Cさんのケースは、正直に言って行き当たりバッタリとしか言いようがありません。

とにかく計画性が薄く、考えも浅い状態での移住で短期間の生活となってしまいました。

特に札幌での冬の暮らしすら経験した事が無いのに、豪雪地帯の田舎の牧場で働くなんて無謀としか言いようがありません。

後から、Cさんが言っていましたが、住まいとして提供されたアパートは立派なコンクリートマンションでは無く、すきま風の入るような木造のアパートだったそうですが、そういう事も田舎であれば勿論あります。

寒すぎて灯油ストーブを増設しても、その分の灯油を購入するのに豪雪の中を運転して離れた場所にあるガソリンスタンドへ行かなければならかったり、外食するような場所が殆ど無いので、牧場仕事で疲れていても自炊をしなければならかったりと大変な事が多かったのです。

こういう仕事は、本当に好きじゃないと厳しさに負けると思います。

 

 

まとめ

 

今回は、Aさん、Bさん、Cさんの経験を書きました。

他にも数名の方が北海道への移住を試みて去って行きました。

勿論、それ以外にも移住生活を継続していらっしゃる方も沢山知っています。(転勤を除く)

失敗談から何か得られる事もあるのかな?と思い記憶を辿って書きましたが、殆どの場合で仕事が影響するんだなと感じました。書いてみるまでは、考えもしなかったです。僕自身も改めて勉強になりました。

間違いの無いように書くと、札幌に仕事が無いという事ではありません。

Aさんたちにとって自分が長く働けるような仕事、やりたいと思える仕事を探した時に札幌では見つからなかったという話です。

大都会という雰囲気でも無く、もの凄く田舎という雰囲気でも無い札幌は、暮らしの環境は良いと思うので、移住を検討中の方や興味のある方の参考になればと思います。

 


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ABOUTこの記事をかいた人

大阪から札幌への移住者。二度の移住でトータル15年ほど。 会社は早期退職。仕事やプライベートで北海道全域を走破。 趣味はGuitarとCamera。どちらも未熟である。  HM/HRと綺麗な素敵レデーをこよなく愛す。怪しい者ではない。