過剰サービスに敗北した社員の話


スポンサーリンク


スポンサーリンク



 

商品を開発販売するメーカーに勤務していた時代の涙の物語話になります。

こんにちは。あだじょぱです。

毎日の会社勤め、ご苦労様です。

メーカーというのは、他が真似できないような独自の商品があれば、ブルーオーシャンで商売ができて、ウハウハなんですが、同じような商品が他社にもあれば、競争が激しくなりますよね。

消費者側からしてみれば、1社独占のマーケットであれば、メーカー側の価格設定が強気である事も多く、あまり嬉しくない状況にあると言えますが、ライバルが存在する事によって、性能面でも選択肢が増え、価格競争も発生して有り難い感じがします。

ですが、他が真似できないくらいの物って、商品が非常に魅力的であれば、少しくらい高価でも購入する人は大勢いますし、企業側からしても安定した収入源になるワケです。

一方、価格競争に巻き込まれる商品であれば、ムリなコストダウンなどのしわ寄せは否めず、企業側としても薄利多売のスタイルとなるので、沢山売れないと利益を圧迫する事になってしまいます。

そこで各社が様々な差別化を図るんですが・・。

 

 

マーケットの飽和

 

当時、社畜として頑張っていた企業は、その分野では有名な企業でした。

しかし、マーケットには新たな参入企業が増え、海外勢の猛追もあり、社内の会議では新たな分野の新商品の議論が繰り広げられていました。

毎回、社長が真っ赤な顔して吠えてましたよ。

既存の分野も維持しつつ、新たな分野を切り拓くというのは簡単じゃありませんし、会議ばかりしている間にライバルとの競争で疲弊が進行していました。

 

 

負のサイクルで一子相伝な伝家の宝刀!

 

新しい商品と言っても、画期的な技術を詰め込んだ商品でも無い限り、遅かれ速かれ似たような商品が他社から出てくるもの。

その上、後発の企業ともなると、既存のメーカーよりも機能面で優れていたり、リーズナブルな価格設定でユーザーを獲得しようと必死です。

ライバルよりも性能面を向上させる為には、開発に注力しなければならず、そこに投入される費用は大きくなります。

その開発に掛かった費用は、商品を販売した利益で回収しなければならないので、販売価格を下げれば回収出来なくなり、次のモデルチェンジに使える開発費が減ってしまいます。

そうなると負のサイクルに突入です。

開発費が減る

性能向上が見込めない

消費者が買替えを見送る

商品が売れ残る

安く売る(薄利)

給料据え置き・賞与減る

 

 

この通り、利益が下がるので負担が社員へと影響してくるんですね。

 

 

開発費削減!

給料据え置き!

サービス残業!

 

なんだか労働環境が悪化していくのが見えました。

 

ここで、環境が劣悪だと主張すると上司が現れ一喝するんですよ。

「わしの時代に比べたら」

 

出たーーーーー!

 

やたら飲ミニケーションを大事にする部類に属する方々です。

一子相伝の北斗神拳じゃないんだからさー。

正直、心の中では「知らんがな」と思ってしまいますよね。

当時は、部署が違ったんで口を挟むことは出来ませんでしたが、可哀想だなと思いましたよ。

 

 

アフターサービスを強化せよ!

 

特に資本が大きな企業が参入したマーケットでは、中小企業だと普通に勝負にならない事も多く、ものづくりであれば、コスト削減で海外の人件費が安いところで作るようにシフトしても、大手のような大量発注が出来ないので、価格面でも不利になる場合があります。

当時、勤めていた会社は、そこそこ大きな企業でしたが、経営層が変わる事で方向性を見失うという大きなターニングポイントを迎えていました。

丁度、マーケットも競争が激しくなってきた頃、新しく打ち出した戦略は、アフターサービスを強化するという方針で、販売した商品のアフターフォローに注力して、商品力に加えサービス面の充実で売り込むようなスタイルを確立していました。

ちょっと考えると、よっぽど商品に自信無いんかい!と思いますが、経営陣の方針がトップダウンで降り注ぐ会社でしたから、「イエッサー!」と管理職が引き受けるんですよ。

そして、そのまま一般社員へ・・。

 

そして伝説へ。ですよ。

 

更にこのアフターサービスの充実は、過酷な過剰サービス合戦へとシフトして行ったのです。

 

 

サービスの競争に打ち勝て!

 

販売した商品のメンテナンスなどは、当然請け負うシステムが確立されていました。

専属のメンバーを全国の各拠点に用意し、何かあった場合は対応出来るような体制です。

しかし、当然の事ですが、ライバルの存在がある以上、アフターサービスでも競争があるんです。

新車をディーラーで比較購入するような感覚で、「ユーザーからは別の会社は〇〇なサービスがあってね」なんて言われて帰ってくる社員も多くいました。

その度に上層部からは、「やれ!」という号令が発せられ、社員達は突撃して行くという流れになっていました。

 

医療関係や水回りなど緊急性があるような仕事も勿論ありますが、緊急時に対応出来るだけの体制も整備されていると思います。

当時勤めていた企業は、ごく普通の商品を販売していたので緊急性なんて正直ありませんでしたが、ユーザーからの要望を受ける事で、どんどん要求はエスカレートし、緊急でも対応するような方向になって行ったのです。

基本はB to Bのビジネススタイルでしたが、顧客には24時間営業の会社や夜のお店も有ったので、緊急対応となると、体制が整っていなかった事もあり、時間外労働が増えるんです。

この事で、沢山の社畜たちが散って行きました。

入社時と、この当時では彼らの待遇は大きく違っていましたから。

 

それでも上層部は、この体制を崩すことでユーザーが離れてしまうのでは無いかと危惧し、改善しようとはしていなかったんです。

度々、会議で改善についての話がでるものの議論は発展しないまま終わってしまう。

というよりも会議自体が、毎回何も決まらない見せかけだったように思います。

 

 

過剰サービスの終焉

 

負のサイクルに陥っていた状況は、価格競争による部分が大きく影響していました。

薄利であっても価格を抑えつつ、アフターサービスは向上させるというのは、アフターサービスが目に見えない経費なので、大きな損失になっているように感じないところもあったんでしょうね。

当然ながら社畜たちの環境は劣悪でした。

脱落者も増え始めた頃、いよいよ企業の上層部が激しく入れ替わる人事が起きました。

それから社内の改革によって、販売価格は適正価格へ見直され、出来ない事は出来ないというスタイルへ変化して行ったのです。

それまでに何人の社畜たちが散って行った事か・・。

 

最近では、配送業者の労働環境が問題視され、ユーザーへ提供されるサービスは以前よりも改悪になったかもしれませんが、他人事では無く、本来のあるべき姿になったのかなと思います。

企業は体制が整っていなくても、推し進めようとする傾向があるんですかね?

不思議と1社が辞めると、他社も同様に過剰なサービスを行わなくなりました。

最初から、すぐに辞めておくべきだったんですよね。

 

 

最後に

 

このような経験も、自分の中で社畜も安泰では無いというのを感じた1つとなりました。

株主を含め、ステークホルダーに左右される事も多く、その時代の流れで環境は一変するのですから、役員が出席する会議に参加したところで、いち社畜の意見など簡単に聞いて貰えません。

舵を取る人間が方向を間違えば、社畜たちの乗った船は荒波に飲み込まれて、沈没する可能性もあるなと。

だからと言って、会社を辞めた方が良いのかと言われれば難しいですけどね。

人生の時間は有限なので、後悔しない事が1番大事だと思います。

転職など方法はありますので。

自分が行動したことを振り返って後悔する瞬間はありますけど、その先、結果オーライであれば後悔も吹き飛ぶので、短期的な事だけで無く、長期的な考えも大事だなと最近思うようになりました。

この記事を読まれた方が、こんな酷い会社あったんだ・・。もっと頑張ろうと思えるのか、同じような感じだから辞めてやると思うのかは、わかりませんが後悔の無いようにして欲しいと願います。

くれぐれも命は大事に。


スポンサーリンク


スポンサーリンク





コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

大阪から札幌への移住者。二度の移住でトータル15年ほど。 会社は早期退職。仕事やプライベートで北海道全域を走破。 趣味はGuitarとCamera。どちらも未熟である。  HM/HRと綺麗な素敵レデーをこよなく愛す。怪しい者ではない。